座頭清水

◆湧水群データベース◆
名 称 座頭清水(ざとうしみず)
所 在 地 美郷町六郷字琴平西30-1
地 目 池沼
古事来歴 「座頭」とは昔の盲目の官名であるが、この地方では単に盲人の
ことを言うこともあるし、盲目の鍼灸師をいうこともあり、総称し
て「ボサマ」と呼んだ。この清水のほとりにそういう人物がいたか
どうかは不明である。太平洋戦争後しばらくこの水を汲み上げるた
め大きな撥ね釣瓶が据えつけられていた。撥ね釣瓶は柱を中心に横
木を渡し、一方に釣瓶、もう一方に石をつけてその石の重みを利用
して水を汲んでいた。ひっそりとした田舎の風景で、一幅の絵を見
るような心温まる景観として昔を偲ばせていた。その後朽ち果てて
廃棄されたままになっていたが、戦後40年余を経て西高方町の年
番が先に立ってこれを復興させたが、間もなく都市計画街路工事の
支障物となり撤去されたことは惜しいことであった。今は街路の端
にひっそりと存在している。
周辺状況 とし美寿司、若松の隣接する通りを隔てた反対側脇にある清水。
清水の周辺は、高い樹木が全くないため、直射日光がたる清水。清
水奥には、杉木立ちがあり清水の温度は高いが、底のよく見える透
き通った清水である。底には小石が敷き詰められている。
生育する動植物等 横えび
現況写真
座頭清水
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