コラム「風」令和6年8月

住み良さ

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秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 7月10日、大手賃貸事業者が毎年実施している「街の住みここちランキング2024」が発表されました。ランキングには多くの分類があり、それぞれ順次発表していくとのことですが、この度はその皮切りとして「住みここちランキング」が発表されたところです。ちなみに美郷町は、その分類の一つである「街の幸福度ランキング」で、昨年まで3年連続県内1位をいただいておりますので、その発表がいつなのかが大いに気になるところです。

 さて、この度の結果についてですが、美郷町の順位はなんと県都秋田市に次ぐ県内2位でした。この分類での昨年順位は3位でしたので、今年はランクを一つ上げたことになります。評価内訳を見てみますと、「物価家賃」が25市町村中1位、「行政サービス」、「静かさ治安」、「防災」が2位、「賑わい」が4位、「交通利便性」、「親しみやすさ」が5位、「生活利便性」が7位となっており、総合で2位という結果のようです。私としては、「行政サービス」が県内2位という結果が実に「嬉しい~!」というところです。

 実際に住んでいる方々の評価がこうですので、ならば「美郷町を知らない人に町を知ってもらい、実際に住んでもらおうじゃないか」となるのは、ある意味で当然の帰着です。町では、こうした観点も含んで、昨年より定住促進施策の一つとして、旧わくわく園跡地の宅地転用に取り組んでいるところです。

 現在、宅地造成の設計を進めており、設計終了後に造成工事に係る予算を町議会に諮り、認めていただければ工事着手、そして数年後には宅地販売という流れになります。民間事業者の開発と併せ、官民で定住促進に努めていきたいところです。なお、町の事業コンセプトは「環境負荷軽減」。係る宅地への住宅建築に際しては、そうした方向に誘導する支援策も今後検討していくこととなります。

 「住めば都」という言葉があります。ここでいう「都」は、住み良さを意味するわけですが、その自己評価が高い美郷町。こうした評価を維持するよう、引き続き行政サービスや防災、賑わいなどの分野の取り組みに注力していきたいものです。

(広報美郷 令和6年8月号より)

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