御台所清水

◆湧水群データベース◆
名 称 御台所清水(おだいどころしみず)《瓢清水・大清水》
所 在 地 美郷町六郷字宝門清水2
地 目 池沼
古事来歴 『月の出羽路』の絵詞に「瓢(ふくべ)清水即ち御台所清水也」
とあり、瓢清水の別名があったようだが、現在では「御台所清水」
だけが通り名となっている。同じく絵詞をみると、本来は形がひさ
ご(ふくべ)に似ているのでふくべ清水であるが、台所清水と呼ば
れる所以は「むかしこの地に鑑照公(佐竹藩21代<久保田2代>
藩主佐竹義隆)の御憩在りし御館の蹟なれば・・・」とある。太桂
寺清水は真澄によると「五十鈴の宮の前」を流れているとあり、昔
の「神明社」(大正2年<1913>諏訪宮に合併)の絵が載って
いる。真澄によると「御憩館のみかしぎ(お炊事)料に汲み、御茶
の水にもめし給ひしよし也」と「台所」の解釈をしている。
周辺状況 周辺は民家で、太桂寺も近く、赤すもも、杉などの木陰に位置す
る広い清水。水面には浮き草の浮かぶ透き通った清水である。涸れ
ることがないため、周辺住民の生活と密着した清水で、整備も行き
届いている。
生育する動植物等 横えび
つつじ、赤すもも、杉、つた
現況写真
御台所清水写真
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