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「先を読む」 

 

 先日、秋田県町村会の用務で東京に行った際の出来事。その日の町村会用務は午後1 時から。上京機会と時間を有効活用するため、町村会用務の前に美郷町用務を入れた私。予定通り用務をこなして、午後に遅れないよう急ぎ昼食。そして、歩いて午後用務の場所に移動していた場面。道路横断が必要で、歩きながら横断歩道を探していたところ、10m以上先に発見。しかし、向こうから黒塗りの車が接近。「あの車が通過したら横断歩道を渡れるかな」と思っていたところ、その車が横断歩道手前で停車。こちらは横断歩道まであと7〜8mほどの場所にいたので「あれっ」と思いつつ、車が動かないので横断歩道を通過。その後、振り返るとその車は当然のように発車。つまり私の横断歩道通過を読んでいたということでした。私が横断歩道を渡ることがなぜ分かったのか考えましたが、「横断歩道を探していた瞬間が目に入った」としか考えられません。そこで私はいたく感動しました。「先を読む」とはこういうことだなと。
 僅かな兆候からその先を読む。世の中のすべての分野で大切であることは、申すまでもありません。もちろん、私たち行政の分野も然りです。問われるのは「兆候のキャッチ力、そしてどういう読み方をするのか」ですが、言うほど簡単なことでなく、大変に難しいことであることも、申すまでもありません。
 しかし、難しいからと言って見過ごす、あるいは先送りすれば、後悔する可能性が高まります。やはり、兆候に対しては何らかの先を読んだ展開は必要なものと思います。行政分野では、人口減少や国の財政悪化の傾向を踏まえた取り組みはまさにその範疇で対、応は避けては通れません。そのため、美郷町でもそうした観点で、いくつか先を読んだ取り組みに着手しております。例えば、業務拡大等の将来を先読みして取り組む「業務等の効率化」(今月から開庁時間を変更しますが、これもその一環です)。人口減少に伴う財政環境や利用者減少への影響を先読みして取り組む「公共施設等の最適化」、「各種利用料等のあり方」などです。まとまり次第、みなさまに提示してまいりますので、よろしくお願いいたします。
 さて件の運転手。残念ながらお顔を拝見していませんが、緑ナンバーでしたので優れた企業方針の会社に勤務するベテラン運転手。気付き力と優しさを兼ね備えた女性。そして髪の毛は少し長めでやせ型の… これは先を読むということでなく、単なる妄想ですね。笑

秋田県美郷町長 松田 知己

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