「想い出のあとさきに」
こう言うと笑われるかもしれませんが、私は自称アウトドア派です。「どうみてもアウトドア派ではないでしょ」と突っ込まれそうですが、本当なんです。ただ、今は実践できていないだけで。笑
その端緒は高校生時代です。以前、某局で放映された「シルクロード」がきっかけです。その後、アウトドア雑誌「B BE―PAL」に出会い、そこでホンダ製「シルクロード」というバイクを知り、いつかバイクでシルクロードを疾走したい想いが動機となって、「大学に入ったらオフロードバイクを買う」と決意。その第一歩として原付バイクを購入。その後、ステップアップで中型免許を取得。しかし色々あって「シルクロード」は買わず、オフロードバイク「XL250R」を購入。アウトドア活動を実践してきた次第です。
物事が動き出すには、だいたい動機やきっかけがあるものですが、これは行政施策にとっても同じこと。各種施策も、動機やきっかけがあって組み立てられていきます。先月オープンした「美郷町こども育みひろばみずもーる」の整備も同様です。総合計画策定に係る町民アンケート結果を踏まえ、町の子育て拠点環境の整備を考えていたところに、ある団体主催の行政視察があり、それに参加したことが具体化のきっかけになりました。
視察後の感想は、「美郷町の今後の子育て環境の充実に必要な取り組みはこれだな」という確信でした。天候によらず遊びながら友達関係を広く育み、保護者間の交流もしながら担当職員に各種相談もできる施設。帰庁後、担当課に資料を渡して施設の調査検討を指示するとともに、さまざまなご意見も踏まえて具、体化を決意。その具体化に必要な財源確保に奔走して、先月のオープンに漕ぎつけた次第です。この施設は、中央公園や学友館のあるエリア内に整備しましたが、これにも意図があります。室内で遊び疲れたら、屋外で芸術作品も配する中央公園で遊ばせ、クールダウンさせたい時は学友館で読書、こういう連携性の中で、子供たちの記憶に残りやすい時間を大人たちにプロデュースしてもらいたいためです。ですのでぜひ各施設や空間を一体的にご利用いただきたいと思います。
なお、「みずもーる」は少額ながら有料施設にしています。国の交付金の採択条件だからです。ただし、その金額以上の便益はある施設です。ご利用されるみなさんにはご理解をお願いいたします。井上陽水さんの楽曲「少年時代」に「夢はつまり想い出のあとさき」という一節があります。子供たちの夢に繋がる想い出が、この施設及びこのエリアを通じて生まれることを、心から願います。
秋田県美郷町長 松田 知己