秋田県美郷町長 松田 知己
世に「感動する機会」は多くありますが、先月と今月はそれが特に多い月ではないかと思います。代表的な機会として卒業式や入学式、入社式などが浮かんできますが、もちろんそれ以外も多くあります。私の場合は、「色」に関しても感動する機会が多い月です。
3月は例年、我が家のフクジュソウの花の色に感動します。澄んだ黄色には見惚れます。また、4月はきっと皆さん一緒ではないかと思いますが、サクラの花の色です。穏やかな気持ちを喚起するあの色は何とも言えません。桜は、蕾良し、花も良し、そして散るも良しの三拍子です。あの花の色が放つ独特の風情には感動です。
しかし、こうした自然が醸す色に何らかの感動を覚えるには、やはり心の中に余裕が必要だろうと思います。その意味で、みなさんそれぞれ忙しい日常と思いますが、心に余裕を見出す意識で日常生活を重ねることは、とても大切なことと思うところです。
ところが現状の生活はどうなのかと言えば、ロシアのウクライナ侵攻以来、長く続く全般的な物価高、そしてこの度のイスラエル・アメリカによるイラン攻撃に伴う原油高で、スーパーマーケットに行けばため息が、ガソリンスタンドに行けばどれ程給油しようか迷う日常となっております。心に余裕を持つ意識を…とは、なかなか言い辛い環境です。
こうした中、僅かでも心に余裕が生まれてくれればと期待しておりますが、先月、国の交付金を活用して住民税所得割課税世帯等にお配りした生活支援券、どうかうまくご活用いただきたいと思います。今月から使用開始となり8月末まで使用できます。使用月数で割りますと、月5千円の支援額となります。たかが5千円と思うかも知れませんが、されど5千円です。なお、それ以外の世帯には、2月から3月にかけて、既に現金給付をしているところです。
美郷大使の永田萠さんは絶対色感、つまり色彩を正確に識別できる能力をお持ちとのことです。その永田さんがおっしゃるには、美郷町の花の色は他の地域と比べて綺麗とのこと。美郷町の自然がもたらす恩恵の一つと思いますが、せっかくの恩恵、できる限り心に余裕を持つことで楽しみたいところです。まずは今月、感動をもって桜を楽しみましょう。支援券で購入した缶ビールとともに。