コラム「風」令和2年7月
新たな習慣
秋田県美郷町長 松 田 知 己
「朝起きたら顔を洗う。食事の前には仏壇に手を合わせる。朝食の後にはコーヒーを飲む」。特別なことがない限り、ほぼ行う私の習慣です。夜バージョンでは、「洗髪後はドライヤーを使わず自然乾燥(なので乾く前に寝れば翌日は岡本太郎です。爆発です)。風呂から上がればすぐ歯磨きをする。暑くてもパジャマは着て寝る」。これも、酔っ払っていない限り行う私の習慣です。
こうした習慣、申すまでもなく幼い頃からの積み重ねなどがあって、考えずに自然に行っていることです。しかし、行為の客観的な良し悪しを置いて考えてみると、繰り返すということは将来に良い結果も悪い結果も作り得る、ある意味で怖いことだなとも思います。やはり、将来に悪い結果を望まないとすれば、小さい時から望ましい行為を積み重ねることが大切なのではないかと思うところです。
さて、新型コロナウイルス。東京はじめ首都圏との往来自粛が解除されました。ニュース映像では、都内をマスク無しで歩いている人もいて、生活上の制約が少し小さくなって「日常」が近づいてきているようにも見えます。がしかし、それは違います。見えない敵にはこれまでと同様、かなり気を配らなければいけません。しつこいですが、新型コロナに対する「意識と実践の継続」をお願いしたいと思います。出かける際のマスク着用、出かけた際の手指消毒。正直、暑い時期ですのでマスク着用はつらいです。でも、将来に悪い結果を望まなければ、我慢して実践するしかありません。これを繰り返して、マスク着用も手指消毒も「習慣」として当たり前に実践する日常にしていきましょう。習慣になれば苦痛ではありません。ワクチンや治療薬が出回るまで、油断せずにみなさんで新型コロナ対応の新たな習慣、身に付けていきたいものです。
ここ暫く夜の仕事がなく、家での食事が普通になりました。反面、晩酌が新たな習慣になっています。でもこの習慣、残念ながら打破しなければいけません。ズボンが悲鳴を上げてきていますので・・・。
(広報美郷 令和2年7月号より)