コラム「風」平成31年2月

顔を持つ

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 新年会が続いた1月。いろいろな会にお招きをいただきました。その一つの会で、映画の話題になりました。『「ボヘミアン・ラプソディ」観た?凄いよ』とのこと。イギリスのロックグループ「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの人生をテーマにした映画で、注目を集めている映画です。

 そこで、「これは観ないと」と思い、妻とともに映画館に行ってきました。まだご覧になっていない方もいらっしゃるでしょうから、筋は紹介しませんが、有名なあの曲が「こうして出来ていったのか~」という感慨、メンバーの友情と葛藤、そしてフレディの孤独。クイーンに対する見方が変わりました。やはり素晴らしい映画です。ちなみに鑑賞後は私も妻も「クイーン漬け」です(笑)。

 さらに感じたことは、才能や個性の発揮には「個」の力のみならず、周りとの関係性がいかに重要かということ。「フレディ・マーキュリー」という才能や個性は、自身の孤独感を含め、あのメンバーとの関係性があったからこそ、発揮されたと私は感じました。

 改めて、美郷町を見つめ直します。やはり同じだなと思います。美郷町の特徴や個性は、歴史や文化などを背景にした「自らの力」とともに、例えば龍角散や日本航空、自治体や大学、そしてタイ王国との関係など、現在の多くの関係性があいまって、自他ともに認識する特徴や個性の醸成と発揮に繋がっているように私は思います。

 そして昨年末、さらに美郷町の特徴と個性を伸ばしてくれる新たな関係性が生れました。世界的スポーツ用品メーカーのヨネックスとの連携です。これまで美郷町はスポーツ振興やセルフケア推進に努めてきましたが、この度の連携協定は、その取り組みをさらに深めてくれます。結果、美郷町の特徴と個性は多面性の方向で磨かれるとともに、その確かさが増していくものと私は思っています。

 昔、「七つの顔を持つ男」がいました。多羅尾伴内です(古いですね)。果たして美郷町の顔はいくつあるか、みなさん勘定してみてください。結構浮かんできませんか?その浮かんだ顔、絶対誰かに語れる、そして誇りたい美郷町の個性です。大切にしたいものです。


(広報「美郷」平成31年2月号より)

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