機織清水

◆湧水群データベース◆
名 称 機織清水(はたおりしみず)
所 在 地 美郷町六郷字白山50
地 目 池沼
古事来歴 六郷小学校に西側にあり、北側一面は戦後までうっそうとした杉
林になっていた。また南側はかつて巨大な杉があったらしく、近年
まで杉の大きな伐根があり、水遊びの子が切り株に休憩したりして
いた。戦前は川がない町部の子供たちの水泳場所だった。清水の三
分の二のあたりに乱杭が打たれ、その東側が子供たちの水浴び場
で、西側の三分の一ほどは馬などの冷やし場で、このルールは守ら
れていた。一時ほとんど水涸れ状況になり田沢疎水の排水を入れて
いたが、昭和50年代改修して現在に至っている。
清水の名称は「なびき伏したりし大柳ありしが」と『月の出羽
路』の絵詞にあり、次いで文政はじめに倒れ枯れ、夜になると梭
(さ)の音が聞こえてくる。それはこの清水の神霊が織る音だろう
ということで「機織清水」と、言うようになった。
また、天明8年竹村蛙叟の書いた『六郷賦』には「機織清水は子
供の夜泣きを止める」とある。水面の広さは清水では六郷一である。
周辺状況 六郷小学校、正面の西側にある扇形の大きな清水。清水の南には
水田が広がっている。2本の大きな柳があり、道路沿いには、あや
めが植えられ底には緑の藻があり、水面には茶色の藻が浮いている。
生育する動植物等 生物確認できず
現況写真
機織清水写真
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