2月15日、いよいよ「六郷のカマクラ」の最高潮『竹うち』の日です。

午後7時ころ「ボヘーボヘー」と木貝が鳴り続けて浅春の闇をゆすり丘に反響し、山を越えて闇の虚空に尾を引いて消えていきます。
すると今まで眠ったように沈黙していた町の中が急にざわめきだし、各町内で必勝祈願出陣式を終えた若い衆が青竹を担ぎ駆け出していきます。
若い娘たちも、子どもたちも皆かまくら畑に走り出します。
そこで、竹うちが始まります。

午後8時半ころ両軍の息詰まるような沈黙が破れると、場内は人と竹の修羅場となり、バラ、バラ、バリ、バリと竹の打ち合い、割れる音、相手を殴りつける掛け声、ライトの灯りが雪に青白く映じて奮戦する竹の勇士を闇の中に浮き出します。

やがて9時ころ「ボヘー」とひときわ高く木貝が鳴り響けば、神官が松におをお払いし、これに点火して、3回目の決戦が行われます。

終われば同じ町の人たちです。
今まで打ち合いした勇士たちは握手しながら松におの周りに集まり「ことしも豊作であるように」と念じながら割れ竹でご神火を打ち合います。

そして、この竹うちで北軍が勝てば豊作、南軍が勝てば米の値が上がると言い伝えられています。

「六郷のカマクラ」は古風な行事をそのまま残しており、我が国の庶民信仰など風俗習慣を知り得る典型的な行事です。 
<竹うち>
六郷のカマクラ「竹うち」
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六郷のカマクラ
国指定重要無形民俗文化財 
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