平成18年度 所管事務調査(教育民生常任委員会)

美郷町議会

委員会
調査日
調査内容と意見 担当課
教育民生常任委員会
平成19年1月25日
平成19年1月26日
○幼児、児童に対する虐待対策について
福祉保健課
幼児教育課
 複雑になる一方の社会情勢、情報伝達の早さ、経済的な理由、核家族化による子育て経験の未熟などが原因で、幼児、児童に対する虐待は全国的に発生している。秋田県でも昨年、2件の重大な事件が発生し、県民のみならず、全国に大きな衝撃を与えた。
 こうした事実から、美郷町の町民性や合併以前からの教育行政の積み重ねを持ったとしても当町においても、このような事件の発生がないとが限らないと思われる。
 そうした観点に立って、福祉保健課、学務課、幼児教育課それぞれの連携の基に虐待防止に努めて頂きたい。そのためには、「美郷町要保護児童対策地域協議会」での支援はもとより、民生児童委員等各地域における児童福祉活動の充実や家庭に対する情報の提供、子どもを注意深く観察することなど必要な施策を講じていただきたい。
○町内小中学校におけるいじめ対策について
学務課
 不登校の児童生徒は、小学校3名、中学校に6名いるが、その原因はさまざまあるようだ。現在、学校と保護者が協力し登校への努力が続けられており、今後とも個々のケースに合った方法で解決に当たられたい。
 いじめについては、文科省の要請によるアンケートを実施するなど実態の把握に努めており、その結果、いじめにつながる可能性のあるケースとして3件の指導を継続中であり、引き続き実態把握といじめ防止の施策を講じていただきたい。
 いじめの定義はあるが、受け止め方はさまざまである。学校での生徒会活動、道徳教育の充実などを通じ、児童生徒の認識を深めることや小さな訴えでも受け止める教師の姿勢、「いじめ相談室」の開設など学校の対応の充実が必要と思われる。
 さらに、プライバシーに配慮しながらも関係機関との連携による情報提供により発生予防に向けてあらゆる努力が求められる。親に気遣いをして相談をしない子どもが増えているのでその対応も必要と思われる。
 また、地域の状況や家庭の事情など情報収集、分析を行い児童福祉活動についても充実が求められる。
○特別養護老人ホームの状況について 福祉保健課
 施設の開設は、真昼荘が昭和62年、真木苑が平成9年、真森苑が平成13年、ロートピア緑泉が平成5年とそれぞれに違いがあるが、いずれも清潔に管理され、また、効率的に運営されており、入所者も快適に過ごしていた。
 しかし、介護保険制度の改正で運営収入が減少しており、このことが職員の待遇や施設、設備の改修費用の捻出など経営に大きな影響を与えている。各施設ともに運営経費の抑制に努めており、そのことは当然としても運営補助金の増額を国に要望していく必要がある。鉄筋コンクリートの建物でも築20年以上経過すると大規模な改修が必要であることから、今後の施設整備に当たっては、利用されなくなった公共稚拙の改造利用や、木造建築にするなど低コストなものも検討して施設の拡充を図り、待機者のニーズに応えていただきたい。
 また、各施設とも他の施設と重複して入所申込みをされている方が多数いるようだが、それでも入所待機者が多くその解消に努めていただきたい。
委員長 熊谷 隆一
副委員長 福田 守
委 員 鈴木 良勝 中村 利昭
泉 美和子 戸沢 藤一
熊谷 良夫
 



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