コラム「風」令和7年4月

さまざまなスタート

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秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 月は年度始まりの月。さまざまな場所で新たなスタートを迎えているものと思います。子供たちは進学や進級によって新たなスタートですし、会社等にお勤めの方には新たな立場あるいは新たな環境でスタートを迎えているものと思います。

 経験上の認識ですが、こうしたタイミングには「意気込み」が大切ではないかと思います。言葉を変えて表現するならば「積極性」ということになります。やはり何事も「始め良ければ終わりよし」という認識のもとで、意気込みや積極性を持って出だしに臨むことが肝要で、そうした姿勢が結果的に「終わり良ければ全てよし」という姿に繋がるのではないかと思うところです。

 さて令和7年度、美郷町でも意気込みを持ってスタートする新たな取り組みが多くあります。その一つが「ごみ回収関係」です。まずは過去2か年間、試験実施したプラスチックごみの本格回収を始めます。プラスチックごみは燃やせるごみの範疇 (はんちゅう) ですが、県内では初の国の認定を受けて、大仙市とともに再利用に向けた回収を行います。また、燃やせるごみに出していた廃食油についても、民間業者のご協力のもと、SAFという航空燃料に再利用するための回収が始まります。東北初の日本航空プロジェクトへの参加となります。さらに、一時休止している古着・古布回収も7年度から再開します。こうした取り組みの目的は、ひとえに燃やせるごみの量を減らして、地球温暖化に影響ある二酸化炭素の排出量を少しでも減らすことです。地球温暖化への対応は「誰かがやってくれる」という意識ではなく、「誰もがやる」という意識での対応が必要です。そのための積極的な意識喚起として取り組んでまいりますので、みなさんの積極的なご協力、どうかお願いいたします。

 雪が解けて久しぶりに目にする地面には、既に新たな緑の動きがあります。「始まるなあ」というため息に近い気持ちになりますが、こういう時こそ「がんばるぞ!」という力強い意気込みが必要です・・・雑草との闘いのゴングが鳴りました(笑)。

(広報美郷 令和7年4月号より)

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