コラム「風」令和4年2月

気の抜けない月

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 オミクロン株の推移を気にして過ごしていたら、「あれよあれよ」とひと月経過。そして、あっという間に全国で感染拡大。その感染力にびっくりです。さらなる感染拡大を防止するために、マスク着用、手指消毒、三密回避の基本を徹底し、気を抜かず感染予防に努めていただきたいと思います。また、今月からは町民向けの3回目ワクチン接種が始まります。足元の悪い時期ですが、自分を守り周りを守る観点で、引き続き前向きな対応をお願いいたします。

 さて、町ではこうした目の前の課題に対応しつつ、現在、先々の展開を考えた骨格づくりに取り組んでおります。「美郷町第3次総合計画」の策定です。令和4年度から8年間の基本構想と4年間の前期行動計画で構成し、基本構想では町の将来像と町づくりの指標などを掲げ、前期計画ではその達成に関連する主な施策を明確化させます。なお、後期計画は前期計画終了前に策定の予定です。

  町づくりの骨格となる大変に重要な計画ですので、策定に当たっては町民意識を大切にする観点で、まずは町民千人を対象に、これまでの施策満足度やこれからの施策重要度の認識を伺いました。作業はそれを踏まえつつ具体化するとともに、町民の意識をさらに反映させるため総合計画審議会を設置し、ご議論いただいております。そして今月、いよいよその作業がゴールを迎えます。上旬には計画案を町ホームページや役場および出張所でご覧いただけるようにし、みなさんからパブリックコメントを募集します。そして、それを踏まえたうえで下旬には成案化したい考えです。「美郷らしさ」を意識した総合計画を作ってまいりたいと思います。

 「絵に描いた餅」という言葉があります。三国志の魏書にある「画餅 (がべい) 」が語源とのこと。私は絵が好きで、また三国志も好きですが、さすがにこれは絵に描いた餅にはさせられません。重要なのは計画と連動した予算。既に来年度予算案の編成はその認識で進めており、そのゴールも今月上旬です。ワクチン接種に計画策定、そして予算案編成などなど、誠に気の抜けない月です。おかげで風邪はひかないかも知れません、気が張って。

(広報美郷 令和4年2月号より)

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