コラム「風」平成31年3月

活かす

 秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 先月13日から17日にかけて、申し込みのあった町民みなさんとタイ王国を訪問してきました。この度は美郷中学校と交流開始のアニュラチャプラシット校を訪ね、今後の交流を確かにする目的でしたので、町民とともに意見交換ができ、良い訪問だったと思います。また、滞在中はタイ料理も食べましたが、スープに入っているレモングラスの硬い茎、普通は食べないことを初めて知った訪問でもありました。 

 そのレモングラス、多くの効能を持つ植物であることは、ハーブに詳しい方はご存知と思います。食欲増進作用や抗菌作用、鎮静作用に発汗作用、そして防虫作用もあるそうです。ある意味で万能作用の植物ですが、タイ王国では本来、自生植物。使用状況から想像してきっと栽培していると思いますが、そうした身近な資源を日常生活に取り入れて活かす発想、「やるな~タイ王国」という感じです。 

 さて美郷町は今年1月31日、知る人ぞ知る日本を代表するアウトドア総合メーカー、(株)モンベルと連携協定を締結しました。協定締結の背景には「身近な資源をいかに町づくりに活かしていくか」というテーマがありますが、現在策定作業中の「美郷町観光振興計画」はまさにその視点。これまでの清水やラベンダーに加え、山岳や丘陵、森林や沼など身近な自然資源の活用に目を向けて、体験型・滞在型観光を推進していくもので、美郷町としてはその具体化にモンベルからも力を貸してもらいたいという連携主旨です。 

 かつての時代のような「いけいけどんどん」ではない日本。人口構成や財政状況を鑑みると、私たちは無いものねだりではなく、有りもの活用という発想でいくべきではないかと思います。その観点で「身近な資源を活かす」という発想、私は地域振興においては現実的で大切な発想ではないかと常々考えているところです。 

 さてさて、今回の訪問ではレモングラスの室内用防虫スプレーを購入してきました。しかし残念!これはまだまだ活かせません。

(広報美郷 平成31年3月号より)

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