コラム「風」平成26年1月

新年のごあいさつ

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 明けましておめでとうございます。気象経過並びに社会情勢ともに振幅が大きかった昨年を振り返り、改めて一年の短さを実感するとともに、記憶に残る出来事などを脳裏に刻み直し、清々しい新年をお迎えのことと存じます。今年こそ平穏を願いたいところです。

 さて、美郷町にとっての昨年は、例年同様、意義の深い一年でした。将来を担う子どもたちが健やかに、そして逞しく育つ願いを込めた学校再編が、千畑小学校並びに仙南小学校の開校をもってすべて終了しました。統合された学校の活動を通じ、今後さらに「融和と前進」も具現化されていくものと期待しております。また、老朽化していた六郷幼稚園・保育園は新築し、すべての認定こども園で充実した施設環境のもと、幼児教育・保育を推進できる体制を整えました。また、避難所となる大規模施設の耐震補強についても、中央体育館並びに南体育館の補強工事をもってすべて終了しております。さらに、美郷町としての特色を深める取り組みについては、龍角散や日本航空(JAL)と連携協定を結んだほか、町のラベンダー「美郷雪華」を活用した商品の開発にも取り組んだ一年でした。

 こうした取り組みを踏まえての平成26年は、行政目的で活用する二つの空き校舎改修を着実に推進するとともに、美郷町としての特色を一層はっきりさせていくため、連続性を意識したソフト事業の継続に注力してまいります。また、かねてより地域課題であった問題の解決にも取り組んでまいります。千畑地区においては、水道整備の要望が多い未普及地域について、水道整備の早期完了をめざして取り組みます。六郷地区においては、老朽化して破損を繰り返している防火水道管について、水源の見直しも含めて抜本的対策に着手します。仙南地区においては、快適な利用環境を求められていた山本公園グラウンドの暗渠(あんきょ)排水工事に着手します。そして、何より役場並びに役場職員が皆様から信頼される存在であり続けるため、細心の注意を払いながらミスのない適切な事務を推進します。

 美郷町は今年11月、合併満10年を迎えます。町民各位が「美郷町」の名前を何かの折に耳にした時、そして目にした時、10年という時間経過にふさわしい「誇り」と「愛着」、そして「信頼」を心底感じられる町になるよう、今年も誠心誠意がんばってまいります。どうか、皆様には引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げます。

(広報「美郷」平成26年1月号より)

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