コラム「風」平成24年12月

就任のあいさつ

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 この度、皆様からの温かいご支援のもと、無投票当選という形で引き続き町長の重責を担わせていただくことになりました。改めて責任の重さを認識するとともに、皆様の負託にきちんとお応えし、望む美郷町の姿に一歩ずつ近づくよう、一層の努力を重ねる決意を新たにしているところです。

 さて、美郷町は合併8年を経過し、もう2年で「第一ステージ」を終了します。本来、自治体への国の交付金は、自治体規模に応じた金額しか交付されないルールです。しかし、合併自治体には特例として10年間、合併前に交付されていた金額の合算額が交付されます。結果、本来より多くの金額をいただくことになりますが、この期間が第一ステージです。そして10年が経過すると5年間の「第二ステージ」に入ります。第二ステージでは交付金は段階的に減らされ、合併16年目には本来の金額になるという仕組みです。

 美郷町がこれまで役場職員を徐々に減少させてきたのも、公共施設再編計画に基づく公共施設の見直しに着手してきたのも、温泉の経営統合を果たしてきたのも、言わば第一ステージにおいて合併自治体が取り組まなければならない事項に取り組み、自治体として引き締まった体を作るためでした。

 一方、第一ステージはそうした体づくりを進めながら、いち早く美郷町としてのまとまりを作り、自他ともに認める町の特色を確立し、「ここに美郷町在り」と言える表情ある町になるための期間でもあります。そのために、水に着目するとともに、交流人口拡大などに注力した町づくりを進めてきたところです。

 これからの4年間、前半はこうした第一ステージをきちんと終了させる期間となります。そして後半は第二ステージの始まりとして、規模が縮小していく財政の中で、さらに魅力を磨く町づくりを軌道に乗せる大切な期間となります。

 取り巻く環境やその推移を踏まえながら、時間の持つ価値と意義をしっかりと見据え、今まで以上に全身全霊で町づくりに臨む覚悟でおりますので、引き続き各般にわたりご理解とご協力をいただき、自他に誇れる美郷町に皆様で成長させていきますよう心からお願い申し上げ、就任のあいさつといたします。

(広報「美郷」平成24年12月号より)

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