コラム「風」平成24年1月

新年のごあいさつ 努力の継続~誇れる美郷をめざして~ 

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 謹んで新年の挨拶を申し上げます。皆さんには記録的な豪雪や東日本大震災の発災(はっさい)、そしてTPP問題に集約される国内政治の揺曳(ようえい)など激動だった一年を静かに振り返り、改めて今後のいろいろな事柄に思いを馳せるとともに、だからこそ今年は転機となる一年になってもらいたい願いを持って新年をお迎えのことと存じます。私も皆さんと同様、昨年の諸々の出来事を振り返り、改めて私どもに課せられている役割を思慮するとともに、その役割を果たしながらめざす美郷の姿に着実に近づいていく決意を新たにしているところです。

 さて、こうした激動の一年も乗り越えて、美郷町は立町8年目を迎えました。この間、町の一体感や公共施設の再編など合併に伴う諸課題の解決、あらゆる分野できちんと対応できる役場体制の構築、合併町として自他ともに認める個性の確立、そしてめざす姿に近づく町づくりの推進などを意識の核心において取り組みを重ねてまいりました。おかげさまで、これまでの積み重ねは順調に推移してきていると私は認識しております。これもひとえに、「いい町にしたい」という共通の想いを源泉に温かいご理解とご協力をいただいてきたおかげであり、改めて皆さんに心から感謝を申し上げます。

 一方、国内政治及び世界経済に不安定さが懸念される今年については、これまで以上に情報感受性や企画立案力、そして施策実践力の発揮が求められる環境が押し寄せてくるように思います。美郷町はそうした環境にも的確かつ臨機応変に対応し、引き続き順調な歩みを重ねていかなければなりません。そのためには、やはりきちんとした基盤が何より必要であり、その整備に向けた取り組みが一層求められるように思うところです。

 そのため、平成24年においても公共施設再編計画に基づく施設再編を着実に推進するほか、他機関との人事交流を含めた職員の資質向上と業務推進の体制強化、大学や他自治体との連携による「水」を活かした地域振興と交流基盤の充実、学校再編計画に基づく美郷中学校の開校と小学校統合の準備、東日本大震災を踏まえた防災体制の充実などいわゆる基礎づくりを着実に進め、各般にわたる対応力向上に努めてまいりたいと思います。

 皆さんには、こうした考え方と取り組みにご理解をお願いするとともに、引き続き温かいご協力をいただけますようお願い申し上げます。「努力は必ず報われる」。この言葉に宿る言霊(ことだま)も信じながら、ともに誇れる美郷の構築に今年もがんばってまいりましょう。

(広報「美郷」平成24年1月号より)

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