コラム「風」平成23年11月

想いを形に

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 東京都西荻窪(おぎくぼ)の某所にある食堂風居酒屋。そこには懐かしいロックの曲が流れていました。先般、東京でIT企業を経営している高校時代の同級生に誘われ、後(うしろ)をトコトコついて行った所がそこでした。そして、なんとそこの店長は高校の同期生。懐かしい曲が流れているはずです。同じ時代を生きてきたわけですから。

 さらに驚きはそれだけではありませんでした。店の入口で私を迎えたのはナマハゲ。そして飲み物は秋田のお酒にニテコサイダー。食べ物はきりたんぽに横手やきそばなどなど。店長は横手生まれの横手育ちですが、まさに秋田の匂いを店内に振りまいていました。居心地が良かったのは言うまでもありませんが、何より私が嬉しかったのは、誰に頼まれてやっている訳でなく同期生自らが故郷(ふるさと)を前面に出して事業展開している、その気持ちでした。

 そしてつい先日、またまた嬉しい気持ちに包まれました。県内紙にも記事が掲載されていましたが、六郷地区に在住する栗林聡子さんが作った曲「七色の雫」。CDで歌を聴かせてもらいましたが、澄んだ声に優しいメロディー、そして栗林さんの故郷を想う心が伝わる非常に心地よい歌でした。聞くところによると、栗林さんはいろいろな大会で実績を残してきた方とか。「道理で」です。みなさんも機会を見つけて聞いてみてください。想いを共有できますから・・・。

 言うまでもなく「地域の活性化」は、行政や特定の人ががんばればいい問題ではありません。故郷に想いを持つみなさんが、内外においてそれぞれ出来ることを自然体で実践し、それを合わせることで実現していくものだろうと思います。その意味で今回の話題には力が湧いてきましたが、きっとこうした実践例はまだまだあるはずです。どんどん情報発信し、盛り上げてもらいたいと思います。

 そして美郷町、今月で満7歳です。今後のさらなる活性化を期して、今月23日、各界で活躍されている美郷大使の方々の対談を実施します。きっとみなさんの故郷への想いを形にするヒントがあります。ご参加、心からお待ちしております。

(広報「美郷」平成23年11月号より)

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