コラム「風」平成20年1月

新年のごあいさつ

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 新年おめでとうございます。それぞれの脳裏に浮かぶいろいろな出来事と、それに伴うさまざまな記憶を刻みながら平成 19 年の幕が閉じ、祈りにも似た新たな期待を背負いながら、平成 20 年の幕が上がりました。皆さんには、清澄な気持ちとともに「よしっ」という力強い決意で良き新春をお迎えのことと存じます。

 私も、「融和と前進」の認識で進んできた 1 年を振り返り、改めて皆さんのご支援、ご協力に曇りない感謝の念を感じるとともに、新たな展開を期した町づくりに自分の能力の最大限をもって取り組んでいく決意を新たにしているところです。

 さて、昨年の町政は、旧町村からの継承事業と美郷としての新たな事業のバランスに留意して取り組んできた 1 年でした。堆肥センター建築や公園整備、街なみ環境整備や幹線道路網整備など継承してきた事業に一定の成果を残すとともに、新たな基礎づくりとして行政区再編や消防団再編に取り組んだほか、公共施設や学校教育のあり方などに着手してきました。また、あるべき地域の姿を模索してボランティアを核心に据えた協働参画のあり方や、共有の財産である水を「美郷の顔」として維持保全していくための検討に着手してきました。さらに、約半世紀ぶりに迎えた秋田わか杉国体は、関係各位から賞賛をいただく形で終了することができ、改めて「美郷の結束力」を確認した 1 年でもありました

 こうした取り組みの積み重ねを経ての今年は、更なる発展を期した 1 年にしてまいります。まずは引き続き、新たな基礎づくりとして公共施設や学校教育のあり方を完成度の高い内容でまとめてまいりたいほか、安全安心に向けた防災体制の強化に取り組んでまいります。また、「交流」という言葉をキーワードにした取り組みを推進してまいりたいと考えております。具体には、地域内交流を促進する地販地消を実践活動に移していきたいほか、地域外交流として友好都市提携を結んでいる都市圏等との交流に弾みをつけ、農産物や特産物など物的交流の恒常的体制の構築や人的交流の拡大に汗を流したいと考えております。

 いずれにいたしましても、さまざまな取り組みに「心」を大切にしてがんばりますので、どうか皆さんのご理解とご支援をお願いいたします。皆さんにとりまして、相田みつをさんの詩のような「イキイキはつらつ 感動いっぱい いのちいっぱい」の 1 年となりますことをお祈りし、新年のあいさつといたします。 

(広報「美郷」平成20年1月号より) 

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