コラム「風」平成19年5月

印象づけ

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 「うすうすと 窓に日のさす 五月かな」(正岡子規)

 この時期、冬では考えられない程早い時間に目を覚ますことがたまにあります。「自然の摂理だな、いや年か?」と思いながら、明るさを届ける窓に目を向けますが、皆さんはいかがでしょうか。

 さて、これも自然の摂理ですが、外はいよいよ爛漫(おっと、お酒ではありません)になりました。桜をはじめとした草木は、花々やそれぞれ固有の緑の色合いでその存在と個性を生き生きと主張し、青空や日差しは、その明るさで命を育む力強さを感じさせてくれます。まさに「まるごと・いのち」という感じですが、こうした「感じ」は非常に大切だろうと思います。それが記憶に残る「印象」となり、物事を判断する際の基準の一つになるからです。町づくりも同様だろうと思います。

 今年美郷は、国体開催で一流選手や応援の方々を全国からお迎えいたします。美郷を全国発信する絶好のチャンスです。であるが故に、その際の印象は是非とも大切にしたいと私は思っています。なぜなら、そのことが必ずや美郷の活性化や地域振興に繋がると思うからです。

 今回、そうした考え方の延長で、町商工会などのご協力のもと、特色あるさまざまな美郷産品を一つのパッケージにまとめた「まるごと美郷パック」を作成し、選手に贈呈することにしました。お酒や飲料水、お菓子や農産加工品など美郷自慢の品々を少量ずつできる限り多く詰め合わせ、「これが美郷だ」というアピールで、美郷の印象を良い方向に導きたいと思います。何を詰めるのかは予算の関係もあり、商工会とともに悩んでいくことになりますが、そうした品々を、お帰りになってからも注文してもらえる工夫も凝らしたいと思っているところです。

 この際です。思いっきり、いい感じの美郷の印象づけに汗を流したいと思います。努力は必ず自分たちに帰ってきます。どうか皆さん、いろいろな取り組みを通じた、おもてなしの心での「美郷らしさ」の発露にご協力をお願いいたします。

(広報「美郷」平成19年5月号より)

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