コラム「風」平成18年9月

勢(はず)み

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

   記録的な猛暑の8月でした。それに合わせたように夏の甲子園の決勝は「熱い」戦いとなり、そして同じ日、美郷でも町の歴史に刻まれる自転車競技の熱戦が繰り広げられました。

  8月20日から22日にかけて開催された第41回全国都道府県対抗自転車競技大会は、お陰さまで大きな感動を残して成功裏に終了しました。声援を送り、そして熱戦を支えてくれた皆さんに心から感謝いたします。とりわけあの酷暑の中、ボランティアとして活躍していただいた皆さんには拝謝です。いろんな行事は、皆さんのような方々の参加と尽力があって成功し、その達成感や感動が行事そのものを一人ひとりの記憶に残していきます。この大会は、確実にそういう大会でした。

  さらに、この度は地域融和に向けた意義もありました。ボランティア活動の中で、地域を越えた心の交流がありましたし、また、改めて「自分たちの美郷」を肌で感じたものと確信しております。

  ある報道関係者は、「これまでの国体リハーサル大会の中では、総動員体制で一番まとまっているな」と評価していたとのことです。きっと、「まとまり」の雰囲気が伝わったのだろうと思います。

  また、身内を誉めるようで恐縮ですが、役場職員もがんばりました。合併以降、いろんな行事やイベントで所属課や旧町村の垣根を越えてがんばってきましたが、これまでよりも強い「結束」を感じました。一つの美郷に向かって、着実な内部の芯の形成を実感した次第です。

  今後、12月1日からバドミントンのリハーサル大会があります。皆さん、今回を勢(はず)みにして、またみんなで盛り上げ、みんなで感動を共有しましょう。そして大会運営を通じて、地域融和や美郷の結束を一層強めましょう。さらに、この勢いを国体まで繋げていきましょう。

  何となく青春まっしぐら的な話になりましたが、きっと今の美郷にはこの「熱さ」が必要です。そして、私はこういう熱さが好きなんです。

(広報「美郷」平成18年9月号より)

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