コラム「風」平成17年1月

新年のごあいさつ

秋田県美郷町長 松 田 知 己 

 新年おめでとうございます。町民みなさんには美郷町が誕生した歴史的な昨年を振り返るとともに、新たな期待を今年に託し、清々しさを伴って一年の計を立てていることと存じます。私も、美郷町の今年一年の取り組みに色々な想いを廻らし、融和と前進を核心に据えて町政運営に臨む決意を新たにしているところです。 昨年十一月に誕生した美郷町も、様々な課題を乗り越えながらまずは二ヶ月経過しました。もちろん、積み残している課題はまだまだありますが、少しずつ固まっていく町の姿に皆さんの温かいご協力とご理解を感じ、紙面を借りて心から感謝申し上げます。

 さて、今年はまずは積み残しの課題に積極的に着手してまいります。旧三町村で取り扱いの違っている制度や事業が多くありますが、これを出来る限り一本化したいと思います。地域の融和は、各地域間に差異のないところからスタートです。決して容易な調整ではありませんが、これから逃げてはいられません。もちろん、内容によっては時間経過を大切に調整しなければならないものもあります。しかし、できる範囲で早期を旨としたいと思います。皆さんからもご意見をいただきながら調整に向かってまいります。

 また、今年は町づくりの計画を策定します。合併協議で策定した「新町建設計画」を基本としながら、平成十七年度から二十年度までに実施したい事業を集約し、実施計画として取りまとめます。もちろん、財源に留意して計画をまとめたい考えで、絵に描いた餅にならないように実行性と実効性を兼ね備えた計画にしたい思いです。旧町村からの継続事業については、財源見通しなどの環境変化がない限り、基本的には継続実施してまいりたいと思います。

 しかし、この二つのこと、拙速に仕上げて将来に懸念を残してはいけませんので、「ゆっくり急ぐ」観点、つまり時間経過は意識しながらも深く考え、できるだけ幅広く物事を捉える観点で取り組みたい考えですので、ご理解いただきたいと思います。

 いずれ、今年は美郷町にとって実質的な町づくり元年の年です。私の考えや判断を出来る限り町広報を通じて皆さんにお伝えし、相互理解と共通意識で町づくりに向かってまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

 最後に、今年一年が相田みつをさんの詩のように「イキイキはつらつ感動いっぱい、いのちいっぱい」の年となりますことをお祈りし、新年のあいさつとさせていただきます。

(広報「美郷」平成17年1月号より)

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